思い出したこと

中学3年の夏休み、俺は塾で夏期講習を受けていた。
夏期講習中は毎日ミニテストがあった。
俺はその日の前、友達の家に泊まりに行って風邪をひいてしまった。
そこに、苦手の理科の1分野のテストが重なった。
合格は50点中40点。俺は38点くらいだったと思う。赤点だ。

でも、そのテストで40点に満たなかったのは俺だけだった。

授業の後、理科の先生に呼び出された。
正直、何を言われるかも予想ついていたし、結果も納得いっていた。風邪は言い訳にしたくなかった。できなかった自分が悪い。
「どうしたの?」
「はい…」涙が出てきた。
俺は何をやってるんだろう。この時期に。馬鹿だ。ああ、結局風邪のことも口にしてる。

「人間には何をやってもダメな時ってあるんだよ」
うるさい。ちがう、そんなんじゃない。できなかった、そうだ、やらなかった自分が悪い。それ言ったらおまえ怒るだろーが。


その後はダメなりに合格ラインスレスレで来ていた気がする。あのクラスの中では、それも恥ずかしい話だ。結局、理科はできなかったのか、やらなかったのか。やってもできなかったのか、諦めていたのか。入試の点も、あまり良くなかった。



ダメな時…そんなんじゃない。
今日は良くなかった。途中まではうまく対処できていたのに。そんな自分は少し良かったのに。どうして。春からも良くないだろうという知らせが来た。どうやら春は家にあまりいれなそうだ。いるつもりもなかったが。


前述とは関係ないけど、明日は急かつ大事な用事が入った。
明日は、友達と恩師に会いに行くことになっていた。
俺は何人の恩師と会ってきただろう。(小学校で2人、中学で2人、塾で1人、)高校で3、4人、予備校で5人、大学で1人*1。けっこう会ってるんだなあ。うん、恵まれてる。
明日会いに行くつもりだったのは、中学の人だった。まあまた今度行けばよい。
それより、楽しみにしていた友達にキャンセルを伝えるのが辛かった。

*1:高校から人生が始まっているので。